Vol.03 TGR 86/BRZ Race 2016 スポーツランドSUGO
2016.05.18
5月12日(木)練習走行
シーズン3戦目となる86/BRZ RACEは宮城県のスポーツランド菅生での開催。大阪トヨタ86レーシングチームは前回開催の岡山国際サーキットにてテストを実施し菅生に乗り込む形となる。
今年は毎大会、前年の実績を超えることを目標にレースに挑んでいます。
事前の情報で、菅生はレースウィーク初日からドライセッティングでの戦いが予想され、また、タイヤメーカーの戦争となっている86/BRZレースは、前回NEWスペックで勝利を飾ったブリジストンタイヤ(BS)に続き、今回は2年ぶりにヨコハマタイヤ(YH)がNEWスペックのタイヤを持ち込むという。
ブレーキについてもタイヤのグリップ力が上がり負担が大きくなっているため対応も急がれる。
そんな中、今回もディクセル様の協力でNEWパッドを菅生で試すことになった。
初日は2枠の走行予定でブレーキをメインに確認し使用パッドを決定する。
しかし、前大会から悩まされているシフトトラブルが再発し今回も現地にてトランスミッションの交換を余儀なくされ初日終了となる。
タイヤとセッティングについは翌日1本きりの専有走行に託す苦しい展開となった。今回もエンジニアは店舗から参加。
中堅エンジニアと若年エンジニアがレースウィーク中にバトンタッチする研修スタイル。厳しいレース現場での実践が彼らを成長させてくれるものと思います。
5月13日(金)専有走行
昨日の懸命なメンテナンスも終了し、セッティングを中心に再度ブレーキとタイヤの確認を公式のタイムアタックで行う。
初日の練習走行でベストタイムは5番手前後をようやく1本出せたものの、平均の走行タイムは10番手前後とベストを見極められない中、専有走行に挑む。
今回は周りを観る余裕も無く、エンジニア達が懸命に車を仕上げるという展開で何とか他チームにしがみついている状況下、専有走行の結果は7位。
前戦に投入され上位争いを繰り広げたBS勢が力を発揮する中、今回はここ数戦になくバタついたレースウィークでありましたが、ここを切り抜けてこそチームとしてのポテンシャルも上がると思われます。
夜遅くまでメンテナンスを行い2日目を終了。
5月14日(土)予選
練習走行を通じBS勢が有利の中、予選が始まる。
アウトラップを予定通りこなしアタックに入るトモアキ選手。グッドイヤータイヤ(GY)のベストアタックはアウトラップ直後の1回。
タイヤとブレーキがベストな状況下で究極まで1周の速さを引き出し、決勝レースをより良いグリットで向かえることが決勝レースの順位をも決定づける86/BRZプロクラス。
快調にセクターごとのタイムを刻むトモアキ選手に第3セクターでまたもや不運。懸念していたシフトトラブルが発生しコースアウトしかけるマシン。
しかし何とかマシンコントロールしコースに戻る。一番おいしいファーストアタックをトラブルで逃したもののトモアキ選手は冷静にマシンの姿勢を整え2度目のアタックに挑む。
結果は公式戦予選、過去最高位となる4位を射止めた。今回も上位10台が1秒以内でコースレコードを更新。
しかしBS勢が上位に入りポールポジションもGETするという状況は予想通りの結果と言える。
予選3位の選手が前回のペナルティで決勝レースは10番手グリット降格処置を受けるため、決勝は3番グリットからのスタート獲得。
公式戦初の表彰台がかかるレースにチャレンジすることとなった。お疲れのところではあるが、夜はいつもの通り、研修参加のエンジニアを囲いトモアキ選手からメンバーに経験談など楽しい話を聞かせてもらう時間となる。
レースウィークの短い期間であるが、これも若いエンジニア達にとっては、貴重な時間となります。
5月15日(日)決勝
3番グリットスタートとなる大阪トヨタ86レーシング ゼッケン32。
BS勢の猛追による苦戦が予想される決勝レース。表彰台を目指すトモアキ選手であるが優位性は無い状況。
出走前にCATVで放送しているモーターゲームスから取材を受けるトモアキ選手のコメントにもBS勢の脅威がうかがえる。
今回はどれだけ冷静に決勝ペースの速い車の猛追を抑えるかが焦点となる。アウトラップからスターティンググリットに戻ってくるトモアキ選手はスタートに集中する。
なんとかBS勢に挑んでほしいと期待が集まる中スタートが切られた!BS勢に囲まれ第1コーナーに飛び込むも早くも2台に交わされる展開。 5位でメインストレートに戻るって来るが予想通り序盤からBS勢が逃げる展開へと突入。
我慢の展開は予想できたもののBS勢とのタイム差は予想以上。10番手スタートのBS勢山田選手が猛烈に追い上げてくる。
山田選手はOTG服部選手をも交わしピタリ後方に迫る。混戦となり一気に順位を落とすことを避け、明らかにレースペースに差がある山田選手にだけ順位を譲り、後続車を抑え込む作戦にでる。
周回数をたっぷり残す中、後続車は日本を代表するプロレーサー達ばかり。
入れ替り立ち代りアタックを仕掛けられるが必死に順位を守るトモアキ選手。懸命の走りを見せそのまま順位を守り切り過去最高位の6位でのチェッカーとなった。
チーム コメント
3番グリットからのスタートで表彰台を目指した決勝レースでしたが、BS勢の力は予想以上でした。
レースペースが違い過ぎ6位を守るのが精一杯でしたが、チーム過去最高位の結果となり、レースウィーク初日の状況からすると非常に良く踏ん張れたと思います。
ヨコハマタイヤがニュースペックを持ち込むことやブリジストンタイヤの好調さが予想される中、今回は万全と言える状態でレースに挑むことが出来ず、コミュニケーション不足によるマネージメントに課題を抱えました。
そんな中、現地では参戦したエンジニアとドライバーが自力で問題を解決できたことが収穫です。
レースはトモアキ選手の頑張りに支えられたことに尽きますが、開幕以来の連続のポイントを継続し、モチベーションも継続できました。
次戦はより良い形でレースウィークに入れるように頑張ります。
今回もサポートいただいているサプライヤー様の御協力で順位を上げることが出来ましたことに御礼を申し上げるとともに、いつも応援してくれている社員の皆様方、本当にありがとうございます。
今回参加したエンジニアの皆様には今後の店舗での活躍を期待しております。
シーズン3戦目となる86/BRZ RACEは宮城県のスポーツランド菅生での開催。大阪トヨタ86レーシングチームは前回開催の岡山国際サーキットにてテストを実施し菅生に乗り込む形となる。
今年は毎大会、前年の実績を超えることを目標にレースに挑んでいます。
事前の情報で、菅生はレースウィーク初日からドライセッティングでの戦いが予想され、また、タイヤメーカーの戦争となっている86/BRZレースは、前回NEWスペックで勝利を飾ったブリジストンタイヤ(BS)に続き、今回は2年ぶりにヨコハマタイヤ(YH)がNEWスペックのタイヤを持ち込むという。
ブレーキについてもタイヤのグリップ力が上がり負担が大きくなっているため対応も急がれる。
そんな中、今回もディクセル様の協力でNEWパッドを菅生で試すことになった。
初日は2枠の走行予定でブレーキをメインに確認し使用パッドを決定する。
しかし、前大会から悩まされているシフトトラブルが再発し今回も現地にてトランスミッションの交換を余儀なくされ初日終了となる。
タイヤとセッティングについは翌日1本きりの専有走行に託す苦しい展開となった。今回もエンジニアは店舗から参加。
中堅エンジニアと若年エンジニアがレースウィーク中にバトンタッチする研修スタイル。厳しいレース現場での実践が彼らを成長させてくれるものと思います。
5月13日(金)専有走行
昨日の懸命なメンテナンスも終了し、セッティングを中心に再度ブレーキとタイヤの確認を公式のタイムアタックで行う。
初日の練習走行でベストタイムは5番手前後をようやく1本出せたものの、平均の走行タイムは10番手前後とベストを見極められない中、専有走行に挑む。
今回は周りを観る余裕も無く、エンジニア達が懸命に車を仕上げるという展開で何とか他チームにしがみついている状況下、専有走行の結果は7位。
前戦に投入され上位争いを繰り広げたBS勢が力を発揮する中、今回はここ数戦になくバタついたレースウィークでありましたが、ここを切り抜けてこそチームとしてのポテンシャルも上がると思われます。
夜遅くまでメンテナンスを行い2日目を終了。
5月14日(土)予選
練習走行を通じBS勢が有利の中、予選が始まる。
アウトラップを予定通りこなしアタックに入るトモアキ選手。グッドイヤータイヤ(GY)のベストアタックはアウトラップ直後の1回。
タイヤとブレーキがベストな状況下で究極まで1周の速さを引き出し、決勝レースをより良いグリットで向かえることが決勝レースの順位をも決定づける86/BRZプロクラス。
快調にセクターごとのタイムを刻むトモアキ選手に第3セクターでまたもや不運。懸念していたシフトトラブルが発生しコースアウトしかけるマシン。
しかし何とかマシンコントロールしコースに戻る。一番おいしいファーストアタックをトラブルで逃したもののトモアキ選手は冷静にマシンの姿勢を整え2度目のアタックに挑む。
結果は公式戦予選、過去最高位となる4位を射止めた。今回も上位10台が1秒以内でコースレコードを更新。
しかしBS勢が上位に入りポールポジションもGETするという状況は予想通りの結果と言える。
予選3位の選手が前回のペナルティで決勝レースは10番手グリット降格処置を受けるため、決勝は3番グリットからのスタート獲得。
公式戦初の表彰台がかかるレースにチャレンジすることとなった。お疲れのところではあるが、夜はいつもの通り、研修参加のエンジニアを囲いトモアキ選手からメンバーに経験談など楽しい話を聞かせてもらう時間となる。
レースウィークの短い期間であるが、これも若いエンジニア達にとっては、貴重な時間となります。
5月15日(日)決勝
3番グリットスタートとなる大阪トヨタ86レーシング ゼッケン32。
BS勢の猛追による苦戦が予想される決勝レース。表彰台を目指すトモアキ選手であるが優位性は無い状況。
出走前にCATVで放送しているモーターゲームスから取材を受けるトモアキ選手のコメントにもBS勢の脅威がうかがえる。
今回はどれだけ冷静に決勝ペースの速い車の猛追を抑えるかが焦点となる。アウトラップからスターティンググリットに戻ってくるトモアキ選手はスタートに集中する。
なんとかBS勢に挑んでほしいと期待が集まる中スタートが切られた!BS勢に囲まれ第1コーナーに飛び込むも早くも2台に交わされる展開。 5位でメインストレートに戻るって来るが予想通り序盤からBS勢が逃げる展開へと突入。
我慢の展開は予想できたもののBS勢とのタイム差は予想以上。10番手スタートのBS勢山田選手が猛烈に追い上げてくる。
山田選手はOTG服部選手をも交わしピタリ後方に迫る。混戦となり一気に順位を落とすことを避け、明らかにレースペースに差がある山田選手にだけ順位を譲り、後続車を抑え込む作戦にでる。
周回数をたっぷり残す中、後続車は日本を代表するプロレーサー達ばかり。
入れ替り立ち代りアタックを仕掛けられるが必死に順位を守るトモアキ選手。懸命の走りを見せそのまま順位を守り切り過去最高位の6位でのチェッカーとなった。
チーム コメント
3番グリットからのスタートで表彰台を目指した決勝レースでしたが、BS勢の力は予想以上でした。
レースペースが違い過ぎ6位を守るのが精一杯でしたが、チーム過去最高位の結果となり、レースウィーク初日の状況からすると非常に良く踏ん張れたと思います。
ヨコハマタイヤがニュースペックを持ち込むことやブリジストンタイヤの好調さが予想される中、今回は万全と言える状態でレースに挑むことが出来ず、コミュニケーション不足によるマネージメントに課題を抱えました。
そんな中、現地では参戦したエンジニアとドライバーが自力で問題を解決できたことが収穫です。
レースはトモアキ選手の頑張りに支えられたことに尽きますが、開幕以来の連続のポイントを継続し、モチベーションも継続できました。
次戦はより良い形でレースウィークに入れるように頑張ります。
今回もサポートいただいているサプライヤー様の御協力で順位を上げることが出来ましたことに御礼を申し上げるとともに、いつも応援してくれている社員の皆様方、本当にありがとうございます。
今回参加したエンジニアの皆様には今後の店舗での活躍を期待しております。