Vol.05,07 TGR 86/BRZ Race 2016 十勝スピードウェイ
2016.10.05
今回は震災で中止となった第5戦オートポリスの代替戦と第7戦十勝スピードウェイの2戦を「予選~決勝を1日で行う1DAY 開催」することになりました。
従来通り獲得ポイントが1.5倍になるレースとなり、ここで一気に年間チャンピオンの行方が決まることになると同時に、ポイント挽回も可能になるため、トップレーサー達も前乗りでサーキット入りを行い準備を重ねて来ている。
9月29日(木)練習走行
初日の練習走行はあいにくの雨となり予定したメニューを消化することができない。チームは予定を変更しタイヤのチェックやブレーキの当たりつけを行う程度で走行を終了した。
そんな初日の状況で、ブリジストンタイヤ(BS)勢だけはウエットコンディションでダントツの速さを見せた。
明日以降は天候の回復が予想されるが、間違い無く今回もBS勢を中心にレースが動くと思われる。
9月30日(金)専有走行
快晴に恵まれた2日目。朝の練習走行から地元北海道出身でチームグッドイヤーレーシングの平中選手が好タイムを叩き出す。
チームメイトの元嶋選手、OTG服部・吉田選手も好タイムをマークし、予想を覆しグッドイヤータイヤ(GY)・ダンロップタイヤ(DL)勢が反撃を開始した。
久々にBS勢一人勝ちとはいかない展開に持ち込めるのか?どちらにしても面白くなりそうだ。
我がチームに関しては、GY・DL勢の好調の波に乗れず一歩出遅れたスタートになる。
プロクラスのエントリーは28台。
前回のペナルティを引きずる第5戦は予選上位は必須となるが、日曜日の第7戦も見据えた作戦に切り替え、練習走行~専有走行を消化することにした。
専有走行の順位は14位と中位に留まり苦しい展開が予想される。
第5戦で試すべくセッティングをエンジニアは夜遅くまで実施し2日目を終える。
今回も店舗からエンジニアが参戦し、チームの一員として頑張ってくれている。
86レースに参加するエンジニアは口をそろえて言う言葉がある。
「こんなに過酷な仕事とは思わなかった。もっとのんびりレースを楽しむものだと思った。」と・・。まだまだ本番はこれからなのである。
10月1日(土)第5戦 予選・決勝
予選・決勝の1DAYラウンドが幕を開けた。
大阪トヨタ86レーシングとしてはこの戦いは課題を確認し、明日の第7戦の入賞に繋げるレースになる。
予選は1番先にコースインしたGYチームの2台が好タイムをマーク。
平中選手がポールポジションを獲得し、チームメイトの元嶋選手が3位となる。
2位は調子を上げてきているBRZ(スバル)に乗る井口選手が入った。
GY・DL勢では服部選手が8位と健闘するが、やはり上位はBS勢が並び、ヨコハマタイヤ(YH)勢は12位の青木選手、13位近藤選手、14位谷口選手と苦戦の展開となる。
トモアキ選手は15位となり、決勝は前回のペナルティで22番グリッドからの出走となった。
決勝レースは14周。ジャストスタートに成功したトモアキ選手はファーストラップで早くも3台を抜き去りメインストレートに帰ってくる。
抜きどころの無い十勝スピードウェイであるが、周回を重ねるごとに順位を上げるトモアキ選手。
22番手グリッドスタートも最後は予選順位の15位まで戻しチェッカー。
優勝はBRZに乗る井口選手が初優勝を飾り、スバル勢として86/BRZレース初の栄冠を手にした。
YH勢では青木選手が5位と実力を示した。
ピットに戻ったトモアキ選手はレースでの32号車のパフォーマンスを説明し、
明日の第7戦1DAY第2ラウンドに備えたセッティングをエンジニア達と共有し、
まずは「予選10位以内、決勝でポイント獲得できるよう」に夜遅くまで整備を行い明日のレースに備える。
「今回は各自がテーマを持ち込んでチームが一つになること」を目標にしてきた。
明日のレースでしっかりと結果を残し目標を達成することができるのか?
10月2日(日)第7戦 予選・決勝
1DAY第2ラウンドの予選が始まる。
各チーム、昨日のデータを基にセッティング変更等の工夫を行い挑む。
YH勢の近藤選手は、何とBSタイヤを使用するという衝撃の幕開けとなった。
コースは昨日同様、GYチームの2台が先頭に並びコースイン。アウトラップを終えアタックに入る各マシン。
明らかに昨日を上回るタイムでセクターを駆け抜ける。
先頭を走るGY平中選手が驚異的なタイムで最終コーナーを立ち上がった瞬間マシンはグリップを失いスピン。
平中選手を上回るペースでピタリと後方につけていたチームメイトの元嶋選手は、とっさに平中選手のマシンを避けるが、自身がコースアウトしウォールに激突、マシンを降りることになった。
予選が赤旗中断となる波乱の第2ラウンド。アタックをかけていたマシンはタイヤが一番良い状態の周回を失うことになる。
上位を狙っていたトモアキ選手もベストラップを失うことになるが、諦めずに再スタートでタイムを整える。
トップは前日優勝の井口選手、2位にシリーズをリードする佐々木選手、シリーズ2位の阪口選手と続き、4位にYHからBSに履き替えた近藤選手が入った。
トモアキ選手は9位となり、入賞圏内で予選を終えた。
チームは目標に向けた第一関門を突破し、決勝に向け最後の作業に入る。タイヤを確認しセッティングの微調整を行う。
決勝でのベストパフォーマンスを願いマシンを仕上げることになる。決勝の幕が開けた。
3位の阪口選手が出遅れ、前半戦は井口選手が逃げる展開となる。トモアキ選手はスタートで青木選手に交わされるが、粘り強くレースを進める展開で入賞圏内の10位をキープする。
第2集団では混戦の中、近藤選手がマシンを痛めリタイヤとなる中、YH勢の猛チャージで織戸選手、青木選手がトップに絡むデッドヒートを展開。
混戦の中、佐々木選手が井口選手をパスし後続を引き離し優勝。今シーズンのチャンピオンを決めた。
トモアキ選手は最終ラップで平中選手をパスし、8位でチェッカーを受け、2戦ぶりにポイントを獲得した。
チーム コメント
連続ポイント獲得が途切れ、仕切り直しの2ラウンドレースとなりましたが、チームのメンバーは各自がテーマを公表し合いチームワークを高めて挑みました。
研修で参加したエンジニアを含め「チームが一つになる」ことで、最善の結果が出せたレースです。
前回、ポイント獲得ができずに悪い流れに飲み込まれそうになるところを、エンジニア達が自らが協力し合い修正できたことが一番の収穫でそれぞれの成長がうかがえました。
毎回メンバーも変わる中、一つの目標を必死で追いかけて成長するエンジニア達を見ているととても頼もしく感じます。店舗に帰ってもこの経験を活かしてほしいと思います。
ディクセル様のおかげでブレーキの信頼性が上がり、タイヤの使い方に集中できることや、テスト走行でセッティングのデータが増えてきたことがチーム力を上げている要因だと思いますが、今後も「好奇心と努力」を継続し、応援してくれている皆様に良いレースをお見せしたいと思いますので、引き続きご支援をお願いいたします。
最終戦、鈴鹿の応援お願いします!
従来通り獲得ポイントが1.5倍になるレースとなり、ここで一気に年間チャンピオンの行方が決まることになると同時に、ポイント挽回も可能になるため、トップレーサー達も前乗りでサーキット入りを行い準備を重ねて来ている。
9月29日(木)練習走行
初日の練習走行はあいにくの雨となり予定したメニューを消化することができない。チームは予定を変更しタイヤのチェックやブレーキの当たりつけを行う程度で走行を終了した。
そんな初日の状況で、ブリジストンタイヤ(BS)勢だけはウエットコンディションでダントツの速さを見せた。
明日以降は天候の回復が予想されるが、間違い無く今回もBS勢を中心にレースが動くと思われる。
9月30日(金)専有走行
快晴に恵まれた2日目。朝の練習走行から地元北海道出身でチームグッドイヤーレーシングの平中選手が好タイムを叩き出す。
チームメイトの元嶋選手、OTG服部・吉田選手も好タイムをマークし、予想を覆しグッドイヤータイヤ(GY)・ダンロップタイヤ(DL)勢が反撃を開始した。
久々にBS勢一人勝ちとはいかない展開に持ち込めるのか?どちらにしても面白くなりそうだ。
我がチームに関しては、GY・DL勢の好調の波に乗れず一歩出遅れたスタートになる。
プロクラスのエントリーは28台。
前回のペナルティを引きずる第5戦は予選上位は必須となるが、日曜日の第7戦も見据えた作戦に切り替え、練習走行~専有走行を消化することにした。
専有走行の順位は14位と中位に留まり苦しい展開が予想される。
第5戦で試すべくセッティングをエンジニアは夜遅くまで実施し2日目を終える。
今回も店舗からエンジニアが参戦し、チームの一員として頑張ってくれている。
86レースに参加するエンジニアは口をそろえて言う言葉がある。
「こんなに過酷な仕事とは思わなかった。もっとのんびりレースを楽しむものだと思った。」と・・。まだまだ本番はこれからなのである。
10月1日(土)第5戦 予選・決勝
予選・決勝の1DAYラウンドが幕を開けた。
大阪トヨタ86レーシングとしてはこの戦いは課題を確認し、明日の第7戦の入賞に繋げるレースになる。
予選は1番先にコースインしたGYチームの2台が好タイムをマーク。
平中選手がポールポジションを獲得し、チームメイトの元嶋選手が3位となる。
2位は調子を上げてきているBRZ(スバル)に乗る井口選手が入った。
GY・DL勢では服部選手が8位と健闘するが、やはり上位はBS勢が並び、ヨコハマタイヤ(YH)勢は12位の青木選手、13位近藤選手、14位谷口選手と苦戦の展開となる。
トモアキ選手は15位となり、決勝は前回のペナルティで22番グリッドからの出走となった。
決勝レースは14周。ジャストスタートに成功したトモアキ選手はファーストラップで早くも3台を抜き去りメインストレートに帰ってくる。
抜きどころの無い十勝スピードウェイであるが、周回を重ねるごとに順位を上げるトモアキ選手。
22番手グリッドスタートも最後は予選順位の15位まで戻しチェッカー。
優勝はBRZに乗る井口選手が初優勝を飾り、スバル勢として86/BRZレース初の栄冠を手にした。
YH勢では青木選手が5位と実力を示した。
ピットに戻ったトモアキ選手はレースでの32号車のパフォーマンスを説明し、
明日の第7戦1DAY第2ラウンドに備えたセッティングをエンジニア達と共有し、
まずは「予選10位以内、決勝でポイント獲得できるよう」に夜遅くまで整備を行い明日のレースに備える。
「今回は各自がテーマを持ち込んでチームが一つになること」を目標にしてきた。
明日のレースでしっかりと結果を残し目標を達成することができるのか?
10月2日(日)第7戦 予選・決勝
1DAY第2ラウンドの予選が始まる。
各チーム、昨日のデータを基にセッティング変更等の工夫を行い挑む。
YH勢の近藤選手は、何とBSタイヤを使用するという衝撃の幕開けとなった。
コースは昨日同様、GYチームの2台が先頭に並びコースイン。アウトラップを終えアタックに入る各マシン。
明らかに昨日を上回るタイムでセクターを駆け抜ける。
先頭を走るGY平中選手が驚異的なタイムで最終コーナーを立ち上がった瞬間マシンはグリップを失いスピン。
平中選手を上回るペースでピタリと後方につけていたチームメイトの元嶋選手は、とっさに平中選手のマシンを避けるが、自身がコースアウトしウォールに激突、マシンを降りることになった。
予選が赤旗中断となる波乱の第2ラウンド。アタックをかけていたマシンはタイヤが一番良い状態の周回を失うことになる。
上位を狙っていたトモアキ選手もベストラップを失うことになるが、諦めずに再スタートでタイムを整える。
トップは前日優勝の井口選手、2位にシリーズをリードする佐々木選手、シリーズ2位の阪口選手と続き、4位にYHからBSに履き替えた近藤選手が入った。
トモアキ選手は9位となり、入賞圏内で予選を終えた。
チームは目標に向けた第一関門を突破し、決勝に向け最後の作業に入る。タイヤを確認しセッティングの微調整を行う。
決勝でのベストパフォーマンスを願いマシンを仕上げることになる。決勝の幕が開けた。
3位の阪口選手が出遅れ、前半戦は井口選手が逃げる展開となる。トモアキ選手はスタートで青木選手に交わされるが、粘り強くレースを進める展開で入賞圏内の10位をキープする。
第2集団では混戦の中、近藤選手がマシンを痛めリタイヤとなる中、YH勢の猛チャージで織戸選手、青木選手がトップに絡むデッドヒートを展開。
混戦の中、佐々木選手が井口選手をパスし後続を引き離し優勝。今シーズンのチャンピオンを決めた。
トモアキ選手は最終ラップで平中選手をパスし、8位でチェッカーを受け、2戦ぶりにポイントを獲得した。
チーム コメント
連続ポイント獲得が途切れ、仕切り直しの2ラウンドレースとなりましたが、チームのメンバーは各自がテーマを公表し合いチームワークを高めて挑みました。
研修で参加したエンジニアを含め「チームが一つになる」ことで、最善の結果が出せたレースです。
前回、ポイント獲得ができずに悪い流れに飲み込まれそうになるところを、エンジニア達が自らが協力し合い修正できたことが一番の収穫でそれぞれの成長がうかがえました。
毎回メンバーも変わる中、一つの目標を必死で追いかけて成長するエンジニア達を見ているととても頼もしく感じます。店舗に帰ってもこの経験を活かしてほしいと思います。
ディクセル様のおかげでブレーキの信頼性が上がり、タイヤの使い方に集中できることや、テスト走行でセッティングのデータが増えてきたことがチーム力を上げている要因だと思いますが、今後も「好奇心と努力」を継続し、応援してくれている皆様に良いレースをお見せしたいと思いますので、引き続きご支援をお願いいたします。
最終戦、鈴鹿の応援お願いします!