Vol.06 TGR 86/BRZ Race 2016 富士スピードウェイ
2016.09.07
9月1日(木)練習走行
第5戦オートポリス(大分県)が10月に振替開催(十勝)となり、3か月ぶりで後半戦がスタート。
富士のレースは参加チームがプロフェッショナルとクラブマンの両シリーズ合わせて最大級のエントリーとなる。
チームはテスト走行を通じてできる範囲での準備でレースに臨んだ。
初日の走行枠は3枠を予定、サーキットの状況を確認しながらセッティングを合わせ込むことになる。
路面コンディションと持込みセッティングの確認といきたいところだったが、いつも通り厳しいスタートとなる。
何と今回も前回同様エンジンのパワーが出ないトラブルからのスタートとなった。
1枠目から明らかにパワーダウンが見られタイムも出ない状況で、初日からエンジニアは対応に追われる状況となりました。
午後の走行枠を増やしマシンの確認をすることになり、セッティングを合わせ込むということまでは程遠い状況で初日を終了。
全体的には今回も新型タイヤをリリースしたBS勢が強く、YH勢も2年連続チャンピオンの谷口選手が好調な滑り出しを見せた。
明日は専有走行となるが、準備しているメニューをしっかりこなして頑張るのみ。
今回の研修生は3名、新メンバーが加わり戦う大阪トヨタ86レーシングの奮起を期待しながら初日を終えることとなった。
9月2日(金)専有走行
初日の悪い流れを変えることができるかが2日目のポイントとなる。チームはGY・DL勢の中でも中盤に沈む中からのトライとなります。
早朝の練習走行の感触はマシンの回復が今一つ、専有走行に向けて走行データーをチェックしドライブのシュミレートを行うトモアキ選手とエンジニアは真剣そのもので近寄りがたい雰囲気が漂う。
専有走行は予選順位を上げるためのマシンセッティングのみならず、精神的にもチームにとっては大きなアドバンテージを与えるため非常に大切な走行枠となる。今回も上位はBS勢、YH勢と続く中、GY・DL勢でワークスの平中選手、OTG吉田・服部選手が上位陣に食込む中、トモアキ選手は26位と上位に喰らいつくことすらできない展開となった。
明日のサーキットコンディションを予測しながらセッティングを変更、決勝戦も睨みながら調整を済ませ2日目が終了。
夜は恒例のトモアキ選手が研修生対象に食事を囲いながらの講和の時間となる。
予選前日で気を緩めることが出来ないトモアキ選手だが、エンジニア達にレースの醍醐味などを楽しく話してくれる。
今回も女性社員活躍のプロジェクトチームのメンバーや同行した女性社員も一緒にトモアキ選手の話に耳を傾けながら、決戦に向けてチームの団結力を高めることになりました。
明日は、遠路応援に駆けつけてくれる社員を含めて、32号車にパワーを送り込みたいと思います。
9月3日(土)予選・決勝
今回の富士スピードウェイ86/BRZレースは土曜日の1DAY開催となる。朝早くから各チームは準備に追われる状況で決戦の幕が開けた。
トモアキ選手は朝から集中モードに入る。チームの緊張感も高まり、昨日とははっきりと空気が違う。
予選から応援者が入るのは初めてのことになるが、応援者にも伝わるほどの緊張感で決勝レースとは少し違った醍醐味を感じてもらうことができた。
予選はBS勢とYH勢にGY・DLがどこまで抵抗できるかが見所である。トモアキ選手は冷静にコースインし、慎重にアウトラップを刻み勝負を賭けるがタイムが上がらない。
15位のタイムでマシンを降りて予選を見守る形をとるが最終順位は23位となり、今シリーズ最下位に沈むことになった。
パドックに戻るトモアキ選手の表情はさえないが、全てがうまく行かないと中盤に沈んでしまうのがプロレーサーの意地がぶつかり合う86/BRZプロクラスである。
今回も3位以下23位までが1秒以内という大熱戦の予選であった。夕方からの天候変化も考えられエンジニアは対応に追われることになる。エンジニアはお昼の食事も喉を通らない状況で決勝に向けての時間を過ごすことになった。
平成28年9月3日、定刻の16時55分。予定通り86/BRZレースプロクラスの決勝がスタートした。
ジャストスタートに成功したトモアキ選手はスタートで数台をパスし第1コーナーに飛び込むがここで他車と接触しコースアウト、トップグループでも2位・3位が接触し、1周目からセーフティーカー(SC)が入る波乱の幕開けとなった。
何とか体勢を維持しコースに復帰したトモアキ選手は、ファーストラップで14位まで順位を上げメインストレートに戻ってきた。
3周のSC走行の後、再開したトップドライバー達の意地のぶつかり合いはトップで逃げる佐々木選手以外はどこのグループでも白熱した展開となった。
トモアキ選手も予選から10番手上げ13位でフィニッシュ。決勝のラップタイムは最終ラップでも予選を上回るという猛チャージを見せてくれた。
決勝レースはスタート直後、第1コーナーでのハプニングから始まり、最後までハプニングが続くことになる。
何と荒れた決勝レースはSC走行中の追い越しを含め、ペナルティが14台という過去に例が無い終演となり、第2集団を形成していたトップドライバー達が下位に沈む正式結果となった。
しかし、結果的には余裕の完全優勝を飾った佐々木選手や意地のファステストラップの阪口選手など、BS強しの印象が大きくクローズアップされた今回の富士スピードウェイとなりました。
チーム コメント
3か月のインターバル後の戦いとなりましたが、今回は完敗といった内容で終わりました。
レースウィーク中のコミュニケーションの改善が図れず下位に沈む結果となりました。
また、ペナルティも受け次回にも課題を残したことなど反省することばかりです。
準備からもっと繊細に行うことや特にレースウィーク中を冷静に進めることが最大の課題です。
スポットを浴びるドライバーと縁の下から支えるエンジニアがお互いを認め、メンバー一人ひとりが理解し協力し合うことが必要です。
もう一度原点に振り返って、弱小の素人集団が結果を出すには、速いマシンを創り上げるための愚直な努力をしていきたいと思います。
良い道具をねだるのではなく良い仲間を求めて強いチームにしていきますので、我々を信じて応援いただいているサプライヤー様や多くの社員の皆様方におかれましては、今後も変わらず大きな支援を賜ります様にお願い申し上げます。
まだまだカイゼンを行いチャレンジして行きたいと思いますので期待しておいてください。
第5戦オートポリス(大分県)が10月に振替開催(十勝)となり、3か月ぶりで後半戦がスタート。
富士のレースは参加チームがプロフェッショナルとクラブマンの両シリーズ合わせて最大級のエントリーとなる。
チームはテスト走行を通じてできる範囲での準備でレースに臨んだ。
初日の走行枠は3枠を予定、サーキットの状況を確認しながらセッティングを合わせ込むことになる。
路面コンディションと持込みセッティングの確認といきたいところだったが、いつも通り厳しいスタートとなる。
何と今回も前回同様エンジンのパワーが出ないトラブルからのスタートとなった。
1枠目から明らかにパワーダウンが見られタイムも出ない状況で、初日からエンジニアは対応に追われる状況となりました。
午後の走行枠を増やしマシンの確認をすることになり、セッティングを合わせ込むということまでは程遠い状況で初日を終了。
全体的には今回も新型タイヤをリリースしたBS勢が強く、YH勢も2年連続チャンピオンの谷口選手が好調な滑り出しを見せた。
明日は専有走行となるが、準備しているメニューをしっかりこなして頑張るのみ。
今回の研修生は3名、新メンバーが加わり戦う大阪トヨタ86レーシングの奮起を期待しながら初日を終えることとなった。
9月2日(金)専有走行
初日の悪い流れを変えることができるかが2日目のポイントとなる。チームはGY・DL勢の中でも中盤に沈む中からのトライとなります。
早朝の練習走行の感触はマシンの回復が今一つ、専有走行に向けて走行データーをチェックしドライブのシュミレートを行うトモアキ選手とエンジニアは真剣そのもので近寄りがたい雰囲気が漂う。
専有走行は予選順位を上げるためのマシンセッティングのみならず、精神的にもチームにとっては大きなアドバンテージを与えるため非常に大切な走行枠となる。今回も上位はBS勢、YH勢と続く中、GY・DL勢でワークスの平中選手、OTG吉田・服部選手が上位陣に食込む中、トモアキ選手は26位と上位に喰らいつくことすらできない展開となった。
明日のサーキットコンディションを予測しながらセッティングを変更、決勝戦も睨みながら調整を済ませ2日目が終了。
夜は恒例のトモアキ選手が研修生対象に食事を囲いながらの講和の時間となる。
予選前日で気を緩めることが出来ないトモアキ選手だが、エンジニア達にレースの醍醐味などを楽しく話してくれる。
今回も女性社員活躍のプロジェクトチームのメンバーや同行した女性社員も一緒にトモアキ選手の話に耳を傾けながら、決戦に向けてチームの団結力を高めることになりました。
明日は、遠路応援に駆けつけてくれる社員を含めて、32号車にパワーを送り込みたいと思います。
9月3日(土)予選・決勝
今回の富士スピードウェイ86/BRZレースは土曜日の1DAY開催となる。朝早くから各チームは準備に追われる状況で決戦の幕が開けた。
トモアキ選手は朝から集中モードに入る。チームの緊張感も高まり、昨日とははっきりと空気が違う。
予選から応援者が入るのは初めてのことになるが、応援者にも伝わるほどの緊張感で決勝レースとは少し違った醍醐味を感じてもらうことができた。
予選はBS勢とYH勢にGY・DLがどこまで抵抗できるかが見所である。トモアキ選手は冷静にコースインし、慎重にアウトラップを刻み勝負を賭けるがタイムが上がらない。
15位のタイムでマシンを降りて予選を見守る形をとるが最終順位は23位となり、今シリーズ最下位に沈むことになった。
パドックに戻るトモアキ選手の表情はさえないが、全てがうまく行かないと中盤に沈んでしまうのがプロレーサーの意地がぶつかり合う86/BRZプロクラスである。
今回も3位以下23位までが1秒以内という大熱戦の予選であった。夕方からの天候変化も考えられエンジニアは対応に追われることになる。エンジニアはお昼の食事も喉を通らない状況で決勝に向けての時間を過ごすことになった。
平成28年9月3日、定刻の16時55分。予定通り86/BRZレースプロクラスの決勝がスタートした。
ジャストスタートに成功したトモアキ選手はスタートで数台をパスし第1コーナーに飛び込むがここで他車と接触しコースアウト、トップグループでも2位・3位が接触し、1周目からセーフティーカー(SC)が入る波乱の幕開けとなった。
何とか体勢を維持しコースに復帰したトモアキ選手は、ファーストラップで14位まで順位を上げメインストレートに戻ってきた。
3周のSC走行の後、再開したトップドライバー達の意地のぶつかり合いはトップで逃げる佐々木選手以外はどこのグループでも白熱した展開となった。
トモアキ選手も予選から10番手上げ13位でフィニッシュ。決勝のラップタイムは最終ラップでも予選を上回るという猛チャージを見せてくれた。
決勝レースはスタート直後、第1コーナーでのハプニングから始まり、最後までハプニングが続くことになる。
何と荒れた決勝レースはSC走行中の追い越しを含め、ペナルティが14台という過去に例が無い終演となり、第2集団を形成していたトップドライバー達が下位に沈む正式結果となった。
しかし、結果的には余裕の完全優勝を飾った佐々木選手や意地のファステストラップの阪口選手など、BS強しの印象が大きくクローズアップされた今回の富士スピードウェイとなりました。
チーム コメント
3か月のインターバル後の戦いとなりましたが、今回は完敗といった内容で終わりました。
レースウィーク中のコミュニケーションの改善が図れず下位に沈む結果となりました。
また、ペナルティも受け次回にも課題を残したことなど反省することばかりです。
準備からもっと繊細に行うことや特にレースウィーク中を冷静に進めることが最大の課題です。
スポットを浴びるドライバーと縁の下から支えるエンジニアがお互いを認め、メンバー一人ひとりが理解し協力し合うことが必要です。
もう一度原点に振り返って、弱小の素人集団が結果を出すには、速いマシンを創り上げるための愚直な努力をしていきたいと思います。
良い道具をねだるのではなく良い仲間を求めて強いチームにしていきますので、我々を信じて応援いただいているサプライヤー様や多くの社員の皆様方におかれましては、今後も変わらず大きな支援を賜ります様にお願い申し上げます。
まだまだカイゼンを行いチャレンジして行きたいと思いますので期待しておいてください。