Vol.04 TGR 86/BRZ Race 2015 スポーツランドSUGO
2015.07.15
7月9日(木)レースウィーク初日(練習走行)
富士までの3戦を終えて、大阪トヨタ86レーシングチームのメンバーは過去の反省をもとにテストを2回実施し、この日を迎えることになった。
今回の参加メンバーは参加希望の新人エンジニアを含む店舗のエンジニアだけのチーム編成でチャレンジする。
社員全員に参加の機会が与えられるのもこのチームの楽しいところである。
車両セットの大幅な変更や苦しんでいるタイヤの理解度を深め臨んだ初日の練習走行、今回のテーマ は"落ち着いて仲間を信じて戦うこと" である。
真夏のレースであるため水温や油温の上昇も気になり、対応出来るか・・・も大きな課題となります。
トモアキ選手は過去、菅生では2戦中ポールポジション2回、優勝1回という非常に相性が良いサーキットです。
チームの期待が高まる中、練習は旧スペックのタイヤでコースを確かめるように走り出しました。 タイムは上々! チームは今までにない緊張を感じる初日の練習になりました。
7月10日(金)予選前日
朝から快晴。 気温と路面温度が車にどれだけ影響を与えるのか?メンバー達が不安を感じる中、2日目が始まった。
シーズンの折返しとなる第4戦ともなるとプロレーサー達は86 の扱いにも対応し、好タイムをたたき出す。
今回はブリジストンタイヤ(BS)がニュースペックを投入し、前回のグッドイヤータイヤ(GY)優勝に続き、王者ヨコハマタイヤ(YO)から王者を奪回するべく強さを発揮する。
86レース(プロクラス)は、まさにタイヤメーカーの戦争の場と化している。
今日の専有走行は予選前に行う唯一の公式タイムトライアル、チームにとっては他車との位置関係を知る非常に重要なセッションとなる。
ブリジストン勢が強さを発揮しトップを獲得、そこにヨコハマが食らいつく形となる。
王者谷口選手(YO)は8位にとどまり、GY勢のトップは 前回の富士でポールTOウィンで圧勝した服部選手(GY)のチームメイト小林選手(OTG)で9位となり、トモアキ選手はGY勢2位の全体で11位という結果となった。
予想していた油温•水温の上昇によるパワーダウンをまともに受け上位チームよりスピードが出ない苦しい展開となったが、その後の練習走行で4位に入るタイムを計測、余力を残し予選へ期待が高まる中、2日目終了。
7月11日(土)予選
昨日に引き続き快晴のドライコンディション。
専有走行の結果は11位であるが我がチームにおいての最高順位であり、トモアキ選手とエンジニア達は期待と緊張でいっぱいだ。そんな中、今回のメンバーのコミニュケーション能力も上がり迷い無く作業が進む。
準備したタイヤをセットし路面温度に合わせ空気圧の微調整や作業の確認を繰り返す。しかし、温度対策がうまくこなせて無いチームにとっては、これ以上の気温上昇は厳しい状況である。
そんなコンディションの中、公式予選は始まった。トモアキ選手は、パワーダウンの影響をできるだけ避けようと、最もミスの少ないと思われる王者谷口選手のスリップストリームを使う作戦を取り、コースイン。
懸命にアタックするトモアキ選手!しかし、谷口選手がまさかの失速し、順位が入れ替わる。トモアキ選手が前を走る形となり、風よけが無くなりスリップストリームが効かない。 SPコーナーまでは専有を上回るタイムできたが仕上げを焦りコースアウトしタイムを落とす結果となる。
結果は18位、菅生での3戦連続ポールポジションを取らせることが出来ず、エンジニア達は責任を受け止め反省会が始まった。
ベテランエンジニアも新人エンジニアもここでは同じ仲間!お互いが励まし協力し合う光景は社員教育として導入した86レースが人を育てるシーンである。
店舗に帰りお客様の車を扱う彼等の姿は一味違うはず…である(祈) 。 ポールポジションは逃したものの、気持ちを切り替え明日の決勝初入賞を目指して心を一つにし予選日を終了。
7月12日(日)決勝
9列目からのスタートである。前はトップレーサーの強者達ばかりだ。トモアキ選手はスタートに集中する。
ジャストスタート!トモアキ選手は第1コーナーから順位を上げる。中盤になりペースが上がらず15位をキープするもトモアキ選手の後ろには百戦錬磨のプロレーサー達が一瞬のミスを伺うという苦しいレース展開だ。
見守るエンジニアと応援に駆けつけた社員からは声が出ない。前方車に詰まり接触した瞬間に後方から地元の佐藤選手(滋賀トヨタ)に抜かれる。
レースはブリジストンvsヨコハマの展開にグッドイヤーが追い付かないタイヤ戦争の形相を見せる中、トモアキ選手が温度対策の不利をテクニックでこらえながら食らいつく姿が胸を打つ。結果16位でレースを終了する。
チーム コメント
今回は新人エンジニアを含む3名の店舗のエンジニアだけという布陣。
不安を抱え菅生に乗込む形となりましたが、現地でのエンジニア達の動きは予想以上で、トラブル無く対応出来ました。
店舗が違うもの同士でも目的を一つにし、協力し合うエンジニア達を見て16位という結果には終わったものの、また一つ違うものを得た気持ちです。
今までの3戦と違い順位は変わらないものの、一生懸命で何もわからない状態から、何が原因であるのかが分かる様になりました。次も一歩ずつ前に進みたいと思います。
富士までの3戦を終えて、大阪トヨタ86レーシングチームのメンバーは過去の反省をもとにテストを2回実施し、この日を迎えることになった。
今回の参加メンバーは参加希望の新人エンジニアを含む店舗のエンジニアだけのチーム編成でチャレンジする。
社員全員に参加の機会が与えられるのもこのチームの楽しいところである。
車両セットの大幅な変更や苦しんでいるタイヤの理解度を深め臨んだ初日の練習走行、今回のテーマ は"落ち着いて仲間を信じて戦うこと" である。
真夏のレースであるため水温や油温の上昇も気になり、対応出来るか・・・も大きな課題となります。
トモアキ選手は過去、菅生では2戦中ポールポジション2回、優勝1回という非常に相性が良いサーキットです。
チームの期待が高まる中、練習は旧スペックのタイヤでコースを確かめるように走り出しました。 タイムは上々! チームは今までにない緊張を感じる初日の練習になりました。
7月10日(金)予選前日
朝から快晴。 気温と路面温度が車にどれだけ影響を与えるのか?メンバー達が不安を感じる中、2日目が始まった。
シーズンの折返しとなる第4戦ともなるとプロレーサー達は86 の扱いにも対応し、好タイムをたたき出す。
今回はブリジストンタイヤ(BS)がニュースペックを投入し、前回のグッドイヤータイヤ(GY)優勝に続き、王者ヨコハマタイヤ(YO)から王者を奪回するべく強さを発揮する。
86レース(プロクラス)は、まさにタイヤメーカーの戦争の場と化している。
今日の専有走行は予選前に行う唯一の公式タイムトライアル、チームにとっては他車との位置関係を知る非常に重要なセッションとなる。
ブリジストン勢が強さを発揮しトップを獲得、そこにヨコハマが食らいつく形となる。
王者谷口選手(YO)は8位にとどまり、GY勢のトップは 前回の富士でポールTOウィンで圧勝した服部選手(GY)のチームメイト小林選手(OTG)で9位となり、トモアキ選手はGY勢2位の全体で11位という結果となった。
予想していた油温•水温の上昇によるパワーダウンをまともに受け上位チームよりスピードが出ない苦しい展開となったが、その後の練習走行で4位に入るタイムを計測、余力を残し予選へ期待が高まる中、2日目終了。
7月11日(土)予選
昨日に引き続き快晴のドライコンディション。
専有走行の結果は11位であるが我がチームにおいての最高順位であり、トモアキ選手とエンジニア達は期待と緊張でいっぱいだ。そんな中、今回のメンバーのコミニュケーション能力も上がり迷い無く作業が進む。
準備したタイヤをセットし路面温度に合わせ空気圧の微調整や作業の確認を繰り返す。しかし、温度対策がうまくこなせて無いチームにとっては、これ以上の気温上昇は厳しい状況である。
そんなコンディションの中、公式予選は始まった。トモアキ選手は、パワーダウンの影響をできるだけ避けようと、最もミスの少ないと思われる王者谷口選手のスリップストリームを使う作戦を取り、コースイン。
懸命にアタックするトモアキ選手!しかし、谷口選手がまさかの失速し、順位が入れ替わる。トモアキ選手が前を走る形となり、風よけが無くなりスリップストリームが効かない。 SPコーナーまでは専有を上回るタイムできたが仕上げを焦りコースアウトしタイムを落とす結果となる。
結果は18位、菅生での3戦連続ポールポジションを取らせることが出来ず、エンジニア達は責任を受け止め反省会が始まった。
ベテランエンジニアも新人エンジニアもここでは同じ仲間!お互いが励まし協力し合う光景は社員教育として導入した86レースが人を育てるシーンである。
店舗に帰りお客様の車を扱う彼等の姿は一味違うはず…である(祈) 。 ポールポジションは逃したものの、気持ちを切り替え明日の決勝初入賞を目指して心を一つにし予選日を終了。
7月12日(日)決勝
9列目からのスタートである。前はトップレーサーの強者達ばかりだ。トモアキ選手はスタートに集中する。
ジャストスタート!トモアキ選手は第1コーナーから順位を上げる。中盤になりペースが上がらず15位をキープするもトモアキ選手の後ろには百戦錬磨のプロレーサー達が一瞬のミスを伺うという苦しいレース展開だ。
見守るエンジニアと応援に駆けつけた社員からは声が出ない。前方車に詰まり接触した瞬間に後方から地元の佐藤選手(滋賀トヨタ)に抜かれる。
レースはブリジストンvsヨコハマの展開にグッドイヤーが追い付かないタイヤ戦争の形相を見せる中、トモアキ選手が温度対策の不利をテクニックでこらえながら食らいつく姿が胸を打つ。結果16位でレースを終了する。
チーム コメント
今回は新人エンジニアを含む3名の店舗のエンジニアだけという布陣。
不安を抱え菅生に乗込む形となりましたが、現地でのエンジニア達の動きは予想以上で、トラブル無く対応出来ました。
店舗が違うもの同士でも目的を一つにし、協力し合うエンジニア達を見て16位という結果には終わったものの、また一つ違うものを得た気持ちです。
今までの3戦と違い順位は変わらないものの、一生懸命で何もわからない状態から、何が原因であるのかが分かる様になりました。次も一歩ずつ前に進みたいと思います。