Vol.08 TGR 86/BRZ Race 2015 鈴鹿サーキット
2015.11.11
11月5日(木)練習走行
今回はシリーズ最終戦となる鈴鹿サーキットでの挑戦になる。
思えば今年の1月初旬より86レースに向けて車作りに入り、ここ鈴鹿で初めてのテストランを行った思い出深いサーキットである。
参加メンバーも随時入替り、店舗でのメンテナンス活動を含め約90人のエンジニアがこの86をメンテナンスしてきた。
今回の遠征メンバーは新しく3名(新人・3年次・6年次)が参加、エンジニアの研修の舞台としてのオペレーションも進んだ。
そして、いよいよ2号車の整備も完了し、この鈴鹿でデビュー戦を向かえる。 はたして、「2号車の速さはどうなのか?」・「持込み時のセットアップはうまく行ったのか?」等、エンジニアは期待と不安を胸に抱きながら鈴鹿に乗り込んだ。
初日の練習走行、2号車に乗ったトモアキ選手は好感触をつかんだ。タイムは上々で他の強豪チームに対しても引けを取らない。
ターゲットは5番手以内!しかし、あらかじめ練ってきた戦略(ストラテジー)通り消化しようと思った瞬間ミッショントラブルが襲う。
最終の練習枠まで順調に来ていたのにまさかの展開となった。 エンジニアは素早くミッション交換を行い2日目に向けて準備を済ませ初日を終了。
11月6日(金)専有走行
今回の鈴鹿は公式のタイムアタックとなる専有走行が3枠ある。
まずは前日のミッショントラブル後、最初が午前中の一本目。
スピードが出ない・・・、昨日のミッションブローの後、はじめての走行となるのだが、「度重なるトラブルか?」TRAの車両診断チェックを受けるが異常は見当たらない。
エンジニアは知恵をしぼり、2号車の回復に努める。次枠までに出来うることを実施し、午後の専有走行に挑むことになった。
午後の専有走行に入るトモアキ選手、タイムが上がらない。 セッティングを繰り返すエンジニア達の努力も実らず車両の状態は変化しなかった。
明日の予選は予選落ちも考えられる状況となり、1号車への車両チェンジを決定。車両を変更するとなるとイチからセットアップに入ることになる。
エンジニア達は夜遅くまで1号車の作りこみに時間を費やした。天候の悪い中、現地で奮闘するエンジニアを観ていると、本当に頼もしく感じる。
今回初めて一緒に仕事をする者達が助け合い着々と作業が進む。 チームは「1号車へ有終の美を飾らせよう」と気持ちを込めて車両を仕上げた。
11月7日(土)予選
1号車の出来栄えはどうなのか?今回鈴鹿での最初の走行が、一番重要な予選走行へのチャレンジとなる。
トモアキ選手は今回初めてのドライブする1号車をコースへと走らせる。
入念にアウトラップをこなしアタックに入ったが、86/BRZプロクラスでは、一発予選でタイムを出すなど容易ではない。
そんな中、トモアキ選手はミスなくドライブを行う。現状、セットアップも煮詰め切れていない1号車を予選15位に押し込んだ。
エンジニア達も予選通過にホッとした表情を浮かべながら早速、決勝レースを見据えた車両整備にとりかかる。
明日の天候は雨が予想され、ウエットセッティングへの変更を行い決勝レースに挑むことになった。
11月8日(日)決勝
朝から予想どおりの雨模様。今回のレースへは大阪トヨタの「2年次エンジニア研修」と「来年度内定者への研修」を実施する。
第2戦岡山国際サーキットでは「新入エンジニア研修」を実施、昨年も2回、「年次別のエンジニア研修」を行い、86/BRZレースにおける社員育成にチャレンジしている。
近年みられる若者の車離れ、整備士希望者の不足や離職など、自動車業界にとっても車に興味を持つ若者づくりが、社内・外共に必要となる。
大阪トヨタはこのレースをきっかけに社員のモチベーションが上がり、エンジニアのやりがい向上に繋がればと取組んでいる。
「車好きReBORN」をテーマに研修体を取り入れチャレンジ中だ。
トモアキ選手の会社の慰安旅行も企画され、応援・研修者を含み、総勢150人余りの社員達が大阪トヨタのパドックを取り囲む。
そんな中、研修は「86/BRZレース」で車を学ぶ内容を企画、先生役となりトモアキ選手自身がマイクを片手に実施した。
初めてサーキットに来る者やレース車のシートに座りハンドルを握り話しをかわし合う者。
雨で足元が悪い中、笑顔が一杯だ。エンジニア達も満足そうに質問に答えていた。みんなが見守る中、拍手と共にトモアキ選手は決勝レースに向かう。
マシンセッティングに不安を抱えながらスタートラインに着いた。
15位から序盤で9位まで順位を上げ、初入賞も期待されたが、その後はセッティング不足があらわれタイヤのグリップが不足し、雨の中コースにとどまるのが精一杯の状況の中、最後まで走り切ったが19位でチェッカー。
応援者が帰路に着き雨が激しくなる中、エンジニア達は本当に仲良く後始末を実施した。
今回は1・3・6・11・16年次の5名が参加、全員が違う店舗で働くエンジニアでしたが、このレースウィークを通じて、年次に関係なく「会社の為に!」と抜群のコミュニケーションを発揮してくれました。
本当にお疲れ様、店舗に戻ってもこの経験で得た自信をもとに、しっかりとお客様の車のメンテナンスとアドバイスをお願いします。
チーム コメント
今回は2号車のデビュー戦にしようということで、店舗の協力で車作りを実施し挑みました。
初日の練習走行ではトップに近いタイムを計測するなど手応えを掴んでいる中、トラブルにみまわれ1号車に車両変更することになりました。
今までと違う決断を伴う状況も生じながらも現地のスタッフは柔軟に対応してくれました。
最終戦という節目の鈴鹿サーキットでチームの対応力の向上が見られ、また、社員の成長もしっかりと確認できました。
店舗や年次の違うエンジニア達の協力し合う姿を、この86/BRZプロクラスレースで見られたことは今後の社員づくりに役立てることができると思います。
現地に来ているメンバーは常に「我々が今回の会社の代表である」との自覚を持ち「会社の為に頑張る」という声がレースウィークを通して聞こえてきました。
この活動に感謝し、この活動から「車好きReBORN」が前進すること、「働き甲斐のある会社づくり」に貢献できればと想います。
今年一年を通じ、サポートしていただいたディクセル・グッドイヤータイヤ・ワコーズをはじめとするするご協賛各社の皆様方におかれましては、感謝の気持ちで一杯です。 本当に有難うございました。
今回はシリーズ最終戦となる鈴鹿サーキットでの挑戦になる。
思えば今年の1月初旬より86レースに向けて車作りに入り、ここ鈴鹿で初めてのテストランを行った思い出深いサーキットである。
参加メンバーも随時入替り、店舗でのメンテナンス活動を含め約90人のエンジニアがこの86をメンテナンスしてきた。
今回の遠征メンバーは新しく3名(新人・3年次・6年次)が参加、エンジニアの研修の舞台としてのオペレーションも進んだ。
そして、いよいよ2号車の整備も完了し、この鈴鹿でデビュー戦を向かえる。 はたして、「2号車の速さはどうなのか?」・「持込み時のセットアップはうまく行ったのか?」等、エンジニアは期待と不安を胸に抱きながら鈴鹿に乗り込んだ。
初日の練習走行、2号車に乗ったトモアキ選手は好感触をつかんだ。タイムは上々で他の強豪チームに対しても引けを取らない。
ターゲットは5番手以内!しかし、あらかじめ練ってきた戦略(ストラテジー)通り消化しようと思った瞬間ミッショントラブルが襲う。
最終の練習枠まで順調に来ていたのにまさかの展開となった。 エンジニアは素早くミッション交換を行い2日目に向けて準備を済ませ初日を終了。
11月6日(金)専有走行
今回の鈴鹿は公式のタイムアタックとなる専有走行が3枠ある。
まずは前日のミッショントラブル後、最初が午前中の一本目。
スピードが出ない・・・、昨日のミッションブローの後、はじめての走行となるのだが、「度重なるトラブルか?」TRAの車両診断チェックを受けるが異常は見当たらない。
エンジニアは知恵をしぼり、2号車の回復に努める。次枠までに出来うることを実施し、午後の専有走行に挑むことになった。
午後の専有走行に入るトモアキ選手、タイムが上がらない。 セッティングを繰り返すエンジニア達の努力も実らず車両の状態は変化しなかった。
明日の予選は予選落ちも考えられる状況となり、1号車への車両チェンジを決定。車両を変更するとなるとイチからセットアップに入ることになる。
エンジニア達は夜遅くまで1号車の作りこみに時間を費やした。天候の悪い中、現地で奮闘するエンジニアを観ていると、本当に頼もしく感じる。
今回初めて一緒に仕事をする者達が助け合い着々と作業が進む。 チームは「1号車へ有終の美を飾らせよう」と気持ちを込めて車両を仕上げた。
11月7日(土)予選
1号車の出来栄えはどうなのか?今回鈴鹿での最初の走行が、一番重要な予選走行へのチャレンジとなる。
トモアキ選手は今回初めてのドライブする1号車をコースへと走らせる。
入念にアウトラップをこなしアタックに入ったが、86/BRZプロクラスでは、一発予選でタイムを出すなど容易ではない。
そんな中、トモアキ選手はミスなくドライブを行う。現状、セットアップも煮詰め切れていない1号車を予選15位に押し込んだ。
エンジニア達も予選通過にホッとした表情を浮かべながら早速、決勝レースを見据えた車両整備にとりかかる。
明日の天候は雨が予想され、ウエットセッティングへの変更を行い決勝レースに挑むことになった。
11月8日(日)決勝
朝から予想どおりの雨模様。今回のレースへは大阪トヨタの「2年次エンジニア研修」と「来年度内定者への研修」を実施する。
第2戦岡山国際サーキットでは「新入エンジニア研修」を実施、昨年も2回、「年次別のエンジニア研修」を行い、86/BRZレースにおける社員育成にチャレンジしている。
近年みられる若者の車離れ、整備士希望者の不足や離職など、自動車業界にとっても車に興味を持つ若者づくりが、社内・外共に必要となる。
大阪トヨタはこのレースをきっかけに社員のモチベーションが上がり、エンジニアのやりがい向上に繋がればと取組んでいる。
「車好きReBORN」をテーマに研修体を取り入れチャレンジ中だ。
トモアキ選手の会社の慰安旅行も企画され、応援・研修者を含み、総勢150人余りの社員達が大阪トヨタのパドックを取り囲む。
そんな中、研修は「86/BRZレース」で車を学ぶ内容を企画、先生役となりトモアキ選手自身がマイクを片手に実施した。
初めてサーキットに来る者やレース車のシートに座りハンドルを握り話しをかわし合う者。
雨で足元が悪い中、笑顔が一杯だ。エンジニア達も満足そうに質問に答えていた。みんなが見守る中、拍手と共にトモアキ選手は決勝レースに向かう。
マシンセッティングに不安を抱えながらスタートラインに着いた。
15位から序盤で9位まで順位を上げ、初入賞も期待されたが、その後はセッティング不足があらわれタイヤのグリップが不足し、雨の中コースにとどまるのが精一杯の状況の中、最後まで走り切ったが19位でチェッカー。
応援者が帰路に着き雨が激しくなる中、エンジニア達は本当に仲良く後始末を実施した。
今回は1・3・6・11・16年次の5名が参加、全員が違う店舗で働くエンジニアでしたが、このレースウィークを通じて、年次に関係なく「会社の為に!」と抜群のコミュニケーションを発揮してくれました。
本当にお疲れ様、店舗に戻ってもこの経験で得た自信をもとに、しっかりとお客様の車のメンテナンスとアドバイスをお願いします。
チーム コメント
今回は2号車のデビュー戦にしようということで、店舗の協力で車作りを実施し挑みました。
初日の練習走行ではトップに近いタイムを計測するなど手応えを掴んでいる中、トラブルにみまわれ1号車に車両変更することになりました。
今までと違う決断を伴う状況も生じながらも現地のスタッフは柔軟に対応してくれました。
最終戦という節目の鈴鹿サーキットでチームの対応力の向上が見られ、また、社員の成長もしっかりと確認できました。
店舗や年次の違うエンジニア達の協力し合う姿を、この86/BRZプロクラスレースで見られたことは今後の社員づくりに役立てることができると思います。
現地に来ているメンバーは常に「我々が今回の会社の代表である」との自覚を持ち「会社の為に頑張る」という声がレースウィークを通して聞こえてきました。
この活動に感謝し、この活動から「車好きReBORN」が前進すること、「働き甲斐のある会社づくり」に貢献できればと想います。
今年一年を通じ、サポートしていただいたディクセル・グッドイヤータイヤ・ワコーズをはじめとするするご協賛各社の皆様方におかれましては、感謝の気持ちで一杯です。 本当に有難うございました。