Vol.03 TGR 86/BRZ Race 2018 オートポリス
2018.05.30
5月25日(金)走行練習
2018年 86/BRZレースの第3戦目が大分県の【オートポリス】で行われた。今回は、プロクラス2台(#32 市森友明選手・#90 阪口良平選手)でのエントリーである。
オートポリスは九州唯一のレーシングコースで、アップダウンも激しくテクニカルドライブが必要なコースとなっている。
5月25日(金)より走行練習が始まる為、大阪トヨタ86レーシングはサーキット入りをし、車両のセットアップを開始。今回はGR Garage ASAHIのメンバー4人(赤澤・花岡・辻野・小山)で参加。
この日の走行枠は3本。天候は晴れ。最高気温22.9℃・最高路温44.4℃・湿度53%とジメジメする暑い1日になった。
走行枠2本目が終わった後に#90 阪口選手がブレーキに違和感を生じた。すぐさまエンジニアが故障追及をしていく。不具合部品が確認出来た。幸いにも走行枠2本目と3本目の待ち時間が約4時間あった為、不具合部品をその場で交換出来た。その後の走行枠3本目では異常もなく無事に走る事が出来た。
トラブルはあったものの、タイヤ内圧データを確認出来たので、翌日の専有走行に挑む事となる。
5月26日(土)専有走行
専有走行の日がやってきた。天候は朝から雨。
走行枠1本目は雨が多く降っていたため、#32 市森選手・#90 阪口選手は走行を見送る事にした。今回の専有走行は走行枠2本目となる。
時間が経つに連れ雨が弱まっていき、専有走行の時間になると雨は止んでいた。エンジニアはドライ路面での走行データが欲しかったので、他車がレコードライン(1番タイムが出る走行ライン)を走る事で少しでも路面状況が良くなるのを待っていた。
走行枠ギリギリまで時間を使い待っていた結果、#90 阪口選手1番手・#32 市森選手2番手と専有走行で大阪トヨタ86レーシングが1・2フィニッシュとなった。
しかし、走行枠3本目が終わった後に#32 市森選手がエンジンに違和感を生じた。すぐさまエンジニアが故障追及をしていく。エンジントラブルと判明出来た。
そして、不具合部品も確認する事ができ、その場で交換出来た。翌日が予選・決勝なので不幸中の幸いだった。翌日の予選・決勝に向けての準備をして、この日は終わりとなった。
5月27日(日)予選・決勝
運命の予選・決勝の日となった。天候は晴れ。今回は1Day(同じ日に予選・決勝が開催される事)レースとなる為、朝早くからエンジニアもドライバーも気合が入る。
いよいよ運命の予選がスタート。予選の結果は、#32 市森選手が13番グリッド確定。#90 阪口選手はレーシングアクシデントが重り、22番グリッドとなった。#32 市森選手は3戦連続入賞が狙えそうな位置だ。#90 阪口選手も順位がどれだけ上がるのかが楽しみだ。
予選が終わり、約3時間後に運命の決勝が始まった。#32 市森選手は前半から熱い戦いを繰り広げていた。最高7位まで順位をあげるも、結果は12位でチェッカーフラッグ。#90 阪口選手もスタート時から前の車を追い越し、周を重ねる度に順位を上げていった。結果は8台抜きを達成し14位でチェッカーフラッグとなる。
今回は、新たな課題も増えエンジニアとドライバーと、より一層密になり話し合いをして、次戦に備える。
次戦は 第4戦 6月23日(土)・24(日)岡山県【岡山国際サーキット】で開催し、次々戦は 第5戦 7月21日(土)・22日(日)静岡県【富士スピードウェイ】で開催します。
ドライバー コメント
#90 阪口選手
持ち込み時のセットアップが良く、良いタイムが出ていた。しかし、それ以上のセットアップを詰める事が出来ず、結果落ち込んでいきました。
前回同様に攻めたセットアップが出来ていたらもっと上位を目指せただけに悔やまれます。
#32 市森選手
予選は少しのセット違いで0.3秒程ロスしてしまいました。決勝は7位まで上がりましたが、リヤタイヤが無くなり、最終ラップで数台にパスされてしまいました。
入賞出来ただけに非常に残念です。次戦頑張ります。
Vol.02 TGR 86/BRZ Race 2018 スポーツランドSUGO
2018.05.02
4月26日(木)走行練習
2018年 86/BRZレースの第2戦目が宮城県の【スポーツランドSUGO】で行われた。
今回は、クラブマン1台(#316 樋口選手)プロクラス2台(#32 市森選手・#90 阪口選手)の計3台でのエントリーである。#316の樋口選手から前戦と同様、今回も大阪トヨタ86レーシングに車両のメンテナンスとレース時のバックアップの依頼を頂いた。大阪トヨタ86レーシングにとって嬉しい出来ことだ。
4月26日(木)より走行練習が始まる為、大阪トヨタ86レーシングはサーキット入りをし、車両のセットアップを開始。
今回もエンジニア研修として交野店からエンジニア1名、当社サービス部より2名、計3名のエンジニアが参加。この日は、プロクラスの走行枠が2本・クラブマンの走行枠が3本あった。
天候は晴れ。最高気温21.2℃・最高路温33.9℃・湿度49%と、暑い1日になった。プロクラスの1枠目が終わった後、車両のセッティングを変更し、タイヤの内圧も微調整し、車の調子を見ていく事にした。
車両の挙動やタイヤ内圧も細かく把握できたので、明日の専有走行に向けての方向性をつかんだ。
4月27日(金)専有走行
本日はプロクラスとクラブマンの専有の日だ。天候は晴れ。最高路温29.7℃。昨日に比べると涼しい1日になった。専有走行はクラブマン・プロクラスの順番だ。専有走行の結果はクラブマン#316 樋口選手46位。プロクラス#90 阪口選手が2位・#32 市森選手が10位。順位的にも車の調子も良く、タイヤの内圧が決まりつつあり、翌日の予選を待つだけになった。
4月28日(土)予選
本日はプロクラス・クラブマンの予選当日になった。天候は晴れ。予選の日は選手もクルーも気が張り詰めた状態になる。
予選がスタートした。クラブマンの結果は2組の25位。決勝はBレースの4番グリッドスタートが決定した。次に、プロクラスの予選が始まった。予選の結果は、#32号車が7番グリッド確定。#90号車が10番グリッド確定。
プロクラス2台はポイント争いが繰り広げられそうだ。いよいよ明日は決勝本番。明日の決勝に向けてエンジニアと選手の最後の準備が始まっていく。
4月29日(日)決勝
本日プロクラス・クラブマンの運命の決勝当日となった。
まずは、クラブマンBレースの決勝が始まった。#316の樋口選手は4番グリッドスタート。1週目から黄旗が出る荒れる決勝レースになった。
#316 樋口選手は追い抜き、追い抜かれと、手に汗を握るレースを繰り広げていた。結果は、8位でチェッカーフラッグとなった。
その後、約3時間後にプロクラスの決勝が始まった。#32 市森選手は7番グリッド・#90 阪口選手は10番グリッドスタート。
今回の【スポーツランドSUGO】のコースは、アップダウンが激しく抜きにくいコースとなっている為、順位がなかなか入れ替わらない展開となり、結果、#32 市森選手8位・#90 阪口選手11位でチェッカーフラッグとなった。
#32 市森選手が2戦連続の入賞を達成した。今回、課題が残る部分もあったが、選手も車両も無事に済み一安心といったところだ。次戦に向けて選手とクルーで話し合い、作戦を練り直し次のレースに盤石に挑む。
次戦 第3戦 5月27日(日)大分【オートポリス】で開催します。
次々戦 第4戦 6月23日(土)・24日(日)【岡山国際サーキット】で開催します。
ドライバー コメント
#90 阪口選手
車とタイヤは昨年と同じパッケージなのでイメージはついていましたが、今回は想像以上にリヤのグリップ感がありました。
専有走行で2位だったので予選は攻めたセッティングをトライしました。結果外してしまいましたが、決勝は後半ラップタイムも良く安定していました。
#32 市森選手
予選では細かいミスもあり、3番手ほど落としてしまいました。
決勝では思ったほどペースがよくなくて、順位をキープするのが精一杯でした。でもチームはとても良い車を準備してくれました。3戦連続入賞を目指します。
#316 樋口選手
今回は自身の中では最悪なレースになりました。予選の時に黄旗を通過してしまうなど。
次戦、岡山大会ではしっかり走り込みし必ず決勝にいけるようにしたいと思っていますので、岡山でのテスト走行・車両メンテナンスをよろしくお願い致します
エンジニア コメント
○交野店 白倉さん
限られた時間内で正確かつ精密な作業をする大切さを得ることが出来ました。店舗ではする事の無い事がたくさんあるので学べて良かったです。
○サービス部 木村さん
レース車両に求められる整備作業が非常に精度の高いものと知り驚きました。繊細なアライメント点検・調整作業を素早く・正確に行う様子を見て感銘を受けました。
○サービス部 中西さん
レースという環境の中でのメンテナンスやセッティングがシビアなのに驚きました。ドライバーの名前とプロフィールは予習しといた方が良いなと思いました。
Vol.01 TGR 86/BRZ Race 2018 鈴鹿サーキット
2018.04.04
3月29日(木)走行練習
2018 年 86 /BRZ レース が三重県の「鈴鹿サーキット」で開幕を向かえた。今シーズンの初戦は、クラブマン2台(#861・#316)プロクラス2台(#32・#90)の計4台でのエントリーである。#316の樋口選手は2017年第5・6戦十勝スピードウェイでピットでピットが隣になった際に、大阪トヨタ86レーシングに興味を持って頂いた。樋口様は北海道在住で86/BRレースは十勝スピードウェイのみ出走されていたが、他のサーキットも出走したいと考え、大阪トヨタ86/BRレーシングに車両のメンテナンスとレース時のバックアップ、坂口選手によるドライビングレッスンのご依頼があった。まずは、第1戦目の鈴鹿からご一緒させて頂く事になった。
大阪トヨタ86レーシングは3月29日(木)より走行練習の為、サーキット入りし車両のセットアップを開始。今回もエンジニア研修としてサンテラス布施からエンジニア1名、当社サービス部より2名、計3名のエンジニアが参加。天候は快晴で最高気温29.3℃・最高路温39.9℃と暑い1日になった。練習走行がクラブマン・プロクラスと連続で各3本あった中、1本目の練習枠中に#90坂口選手の車が単独でスピンをし、急遽ピットイン。エンジニア数名が駆け寄り車の損傷等を確認したが、外傷が少しあるものの幸い足回り等に大きな損傷はなく、その後も予定通り練習走行を終え、タイヤ内圧データを確認する。アクシデントはあったものの、初日の手応えはプロクラス・クラブマン共に好感触を得て翌日の専有走行へと挑む事になる。
3月30日(金) 天気は快晴。 この日から#316樋口選手が合流となり、4名のドライバーが集結した。
この日はプロクラス・クラブマン(1)・クラブマン(2)と専有走行が3本連続だった。専有走行は正式なタイムが出るので予選を見据えたチームが多い中、専有の結果はプロクラス#90 阪口選手が2位#32 市森選手が8位。クラブマン(1)#861松島さんが20位 クラブマン(2)#316樋口様が39位となた。明日の予選に向けて選手は手応えを感じ、車も調子が良さそうだ。
3月31日(土)予選
3月31日(土)天気は晴れ。予選の日がやってきた。クラブマン(1)の予選・クラブマン(2)の予選・プロクラスの予選の順番だ。まずクラブマン(1)#861松島選手がAレース27番グリッド獲得。クラブマン(2)#316樋口選手がBレース34番グリッド獲得。そして、プロクラスの予選が始まった。#90阪口選手がアタック1週目でコースレコードを更新し、ポールポジションを獲得、さらに#32市森選手は12番グリッドを獲得した。クラブマンBレース決勝は当日開催。# 316樋口様は34番手から順位をあげ25位でフィニッシュ。明日の決勝に向けてエンジニアと選手の最後の準備が始まった。
4月1日(日)決勝
4月1日(日)天気は晴れ。決勝レース当日。クラブマンAレース決勝#861松島選手が27番手から順位をあげ19位フィニッシュ。30分後、プロの決勝レースが始まった。#90阪口選手は大阪トヨタ86レース公式戦初の1番グリッドスタートとなる。
#32市森選手は12番グリッドスタート。決勝レースの結果は、レーシングアクシデントにより#90阪口選手は5位フィニッシュ。#32市森選手は冷静なレース運びで10位フィニッシュとなる。大阪トヨタ86レーシングでは2回目となるW入賞を達成した。
次戦のレースは4月28日(土)29(日)スポーツランドSUGOで開催します。
ドライバー コメント
#90 阪口選手
専有・予選共に1発目のリヤグリップ力がありアクセル全開で走行出来ました。決勝では接触などありましたが、周りに比べるとブレーキ性能とトラクションの良さは上回っていました。今後路面温度が上がるにつれリヤグリップ力が欲しくなる感じがします。
#32 市森選手
予選ラップのシケインでのミスがこのレースの全てでした。
車が良かっただけに、ミスした自分に腹が立つ。決勝もスタートミス。14位まで落ちるのも必至に追い上げ、ポイントを獲得出来たのはとても幸運です。次回の菅生に復活をかけます。
#316 樋口選手
皆様のサポートがなければ鈴鹿大会に参加出来ませんでした。結果はB決勝25位という結果でしたが、レースに参戦出来る安心感が、大阪トヨタの皆さんと共にした事で出来上がりました。目標は十勝で表彰台に乗ることです。今後ともよろしくお願いいたします。
#861 松島選手
予選では赤旗が途中出る、自己ベストタイムを更新し無事Aレース出走が決まりた。決勝では27番スタート。アクシデントやセーフティーカーが出る中19位でゴールできました。完走できホッとしました。皆様応援ありがとうございます。
エンジニア コメント
○サービス部 南園さん
普段の仕事の環境とは違い、過酷な環境の中で整備をしなくてはいけないので大変でした。
○サンテラス布施 船本さん
暗くなってからの作業は見えにくいのでやりにくかった。レース車がどのようなメンテナンスをしているのか分かってよかった。
○サービス部 宮本さん
4日間行動を共にし、レースならではの緊張感、事前準備の重要性、チームワークの大切さを感じました。今後も応援しています。
Vol.10 TGR 86/BRZ Race 2017 富士スピードウェイ
2017.12.13
12月7日(木)スポーツ走行
86/BRZレース2017 最終戦は今年3回目となる富士スピードウェイで開催された。今シーズンの集大成として、クラブマンクラス1台(#861)、プロクラス2台(#32、#90)の3台でのエントリー。
大阪トヨタ86レーシングは12月7日(木)から現地入りし、各車のセットアップを開始。今回もエンジニア研修とし枚方店、松屋町店、L豊中、L東大阪より4名のエンジニアが参加。
そんな中、当社社員がドライブする#861に練習走行でクラッシュが発生し修理に時間を要する緊急事態となる。プロクラス2台は順調に走行を重ねて各種データ取りを実施。翌日以降の走行に備える事が出来た。
#861は部品の手配が間に合わず修理が出来ず走行出来ない状態が続く。
12月8日(金)スポーツ走行、専有走行
12月8日(金)天気予報では昼から雨が降る予報となり午前中のセッションでセットアップを完了する必要が出てくる。
メカニックとドライバーは話し合いを行いセットアップを進めて行く。
#861は昨日から引き続き部品の調達を行い修理作業を進めているが本日中の修理が出来るかどうかの状態。
午後からいよいよ専有走行が開始。ライバル勢とのタイム差を確認する事が出来る。
しかし、専有走行開始直前に雨が降り出す波乱の展開となり、結果は#90が3番手、#32が7番手とまずまずの結果を残し翌日の予選に備える。
12月9日(土)予選、クラブマン決勝
12月9日(土)はクラブマンの予選、決勝、プロクラスの予選が行われる。
まずはクラブマンの予選が開始される。#861は、雪がちらつく前日の夜中に修理が完了しぶっつけ本番での予選となった。
結果は2分8秒080で予選1組32番手と決勝Bレースでの出走となる。
続いてプロクラス予選が行われ、#90 阪口選手が2分4秒247の12番手、#32 市森選手が2分4秒358の15番手となる。
プロクラス予選終了後にクラブマンBレースが開催され#861 松島さんが出場。19番手スタートから見事なスタートを決め、オープニングラップで4台をオーバーテイク。
その後も走れなかったフラストレーションを晴らすかのように果敢な走行を続け、最終的に10台抜きを達成し9位でチェッカーを受けた。
12月10日(土)プロ決勝
12月10日(日)はいよいよプロクラスの決勝が行われる。この日はトヨタガズーレーシングフェスティバルが開催されており大勢の観客が来場し様々なイベントが実施されている。 #32 市森選手は上々のスタートを決め、オープニングラップで4台をオーバーテイク。その後も懸命の走りを見せ、さらに1つ順位を上げ10位でチェッカー。最終戦で見事1ポイントを獲得。
#90 阪口選手はスタート直後の第1コーナーでマシントラブルが発生し無念のリタイヤとなる。
優勝は#31 青木選手が4番手からの逆転優勝。2位にはポールポジションの#97 近藤選手が入り今シーズンのシリーズチャンピオンを獲得。
チーム コメント
大阪トヨタ86レーシングチームとして、公式戦初のポールポジションを獲得する事が出来ました。
予選後に台風21号により決勝レースは中止となりましたが、見に来て頂くファンの皆様があってのレースですので正しい決断であったと思います。
大阪トヨタ86レーシングチームとしては好調さをキープし最終戦の富士へと繋げていきたいと思います。今シーズンも残り1戦となりましたが、皆様からの応援に応えられるよう上位を目指して頑張ります。
#32 市森 友明選手
私にとっては3年間の色々な物が詰まった10位入賞であり、やりきった感で一杯です。サポートしていただいた大阪トヨタ自動車様、サプライヤーの皆様には感謝の言葉以外ありません。
誠にありがとうございました。来シーズンもよろしくお願いします。
#90 阪口 良平選手
最終戦でのリタイア、本当に残念です。今シーズン第4戦から参戦、マシンのセットアップも決まってきていただけに悔やまれます。
来シーズン巻き返したいと思います。ありがとうございました。
#861 松島 順也さん
予選結果は、ぶっつけ本番の為、気負いによりミスをしてしまい、決勝Aレースには残れず、Bレースの19番からとなりました。
レースではスタートが決まり、その後も数台のバトルの中、順位を上げ9位でチェッカーとなりました。
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